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宮ノ浦遺跡第7次発掘調査を実施しました

印刷用ページを表示する掲載日:2017年9月7日更新ページID:0010858
宮ノ浦遺跡第7次発掘調査
8月1日から23日までの間、佐島にある宮ノ浦遺跡において、愛媛大学法文学部考古学研究室と上島町教育委員会による第7次発掘調査が実施されました。

調査の概要

第7次発掘調査では、古代から中世にかけての生活域の解明を目標に作業を進めました。また、これまで調査してきた宮ノ浦海岸の西側の砂堆やその周辺(I区)に加えて、今回の調査ではその東側に広がる砂堆上にも新たな発掘調査区(I I区)を設定し、遺跡の範囲確認に関わる調査を開始しました。
発掘調査区
I区とI I区からは、平安時代後半から鎌倉時代前半の土器や陶磁器が多く発見されました。その中には、緑釉陶器や黒色土器、瓦器などの近畿地方から運ばれてきたものも多く含まれていました。この時代の遺物が宮ノ浦遺跡から多量に見つかったのは初めてのことです。
また、I区では、鞴の羽口や鉄滓などの鍛冶に関連する遺物が出土しました。I I区では、多量の礫とともに、獣骨や魚骨、貝殻、木炭などが確認されました。礫の中には、火を受けた痕跡のあるものもあり、食物加工に関連する遺構である可能性があります。今回の調査でも、フローテーション法(水洗浮遊選別法)を導入し、掘削した土壌内にある自然遺物等の微細な遺物の発見に努めました。
I I区の発掘調査風景

8月20日に現地説明会を開催しました!

8月20日(日曜日)に現地説明会を開催しました。天候にも恵まれ、町内外から大勢の方々が参加され、調査成果の説明に熱心に耳を傾けられていました。皆さん、ありがとうございました。
調査成果説明
I区説明
遺物説明
パネル説明
フローテーション法説明
I I区説明
I I区5トレンチ

現地説明会資料

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