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平成28年就任あいさつ

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年11月7日更新

 新しい町の姿を目指して

 四つの離島同士の町村という特殊な合併で始まったこの上島町ですが、その特殊事情のせいか、10年経ってもなかなか一つになり切れていないのではないでしょうか。それぞれの島が育んできた伝統や生活習慣、文化的風土からくる島民性の違い、そんな個性が心の一体感の醸成を妨げているようです。

 このあたりでそろそろやり方を変えた方が良さそうです。それぞれの違いや個性を認めあい、共通項を見つけて伸ばしていくことが大切なのではないでしょうか。

 既に共通課題はたくさん見つかっています。高齢化、少子化、交通体系、働く場所、等々たくさんあります。しかし、これらの課題解決にも地域ごとの取り組みが必要なようです。一つの島の中でも集落ごとに個性があるように、そこに住んでいる人たちの考え方、行動様式、生活習慣などに合わせた施策の展開が必要だと思います。

 そのためにもまず地域の実情をよく把握することから始めなければなりません。役場が現場に出向いて、そこで暮らしているみなさんの生の声をよく聴き、どうすればその問題を解決できるのか、みなさんと一緒になって答えをつくっていきたいと思います。勿論、このやり方だと時間がかかることは十分承知していますが、今のこの町にとって一番必要なことだと信じています。

 みんなで考え、みんなで取り組んでいくというこの方法は、価値観が多様化している現代社会にあっては容易なことではありませんが、この町の将来を考えると避けては通れないのです。

 みなさん一人一人が、この町でどう生きていくかということを考え、声に出してください。役場は皆さんのその声を集約して政策に結び付けていきます。百家争鳴は想定内ですが、議論を尽くすという民主主義の基本さえ守れば道は見えてくるものと信じています。

 これから始まる来年度に向けた予算編成作業においても、厳しい財政事象が差し迫っていますが、みなさんの知恵と勇気で支えていただきたいと願っています。

 

 余談ですが、私は十数年前から、それまで無人島だった赤穂根島に移住して有機無農薬の自給自足農業に取り組んできた一人の農夫です。そんな生活を通して島で暮らすという原点をいつも見つめ続けてきました。

 島の生活に本当に必要なものはなにか、隣の島で暮らす便利さと比較することによって、それが見えてくるようになりました。

 このたび、町長に就任することになりましたが、その基本を忘れずに、みなさんと一緒になってまちづくりに励みたいと思いますので、よろしくお願いします。

上島町長 宮脇 馨