令和7年度 3月定例議会 町長行政報告
令和7年度 3月定例議会 町長行政報告
みなさん おはようございます。
本年も、国内では穏やかな新年の初めでしたが、大寒波による豪雪や予期せぬ衆議院早期解散など大きな動き出しの年となりました。
本日は令和8年第1回定例議会を招集いたしましたところ、全員の出席をいただき誠にありがとうございます。
行政報告として昨年12月定例議会後の主な事項のみを報告させていただきます。
まず、1月16日の議員報告会においても説明させていただきました、先田名後最終処分場の許容量オーバーについて、町民の皆さんや関係者の皆さんにご迷惑とご心配をおかけしております事をお詫び申し上げます。
現在、対応策を検討し原因究明も図っている状況であり、詳細が判明した時点において公表させていただきますので、ご理解いただきますようよろしくお願い申し上げます。
12月16日、松山市において「天皇皇后両陛下愛媛県奉迎奉祝委員会設立総会」が開催されました。
この天皇皇后両陛下愛媛県奉迎奉祝委員会は、令和8年5月に愛媛県で開催する「全国植樹祭」において天皇皇后両陛下のご来県が予定されており、さらに、令和10年には「国民文化祭」も愛媛県で開催される予定で、この折にも両陛下のご来県を仰ぐこと、また、令和11年、天皇陛下には御即位満10年の佳節をお迎えになられることから、奉迎行事並びに奉祝行事を盛大に実施するために設立されたもので、私はその委員会の顧問として従事することに身が引き締まる思いでございます。
12月23日、国に対し離島振興関係予算確保に関する要望運動を行いました。
当日は、離島関係自治体首長等が10班に分かれ、私は4班の班長として衆参国会議員に陳情を行い、10班合計で278ヶ所を回りました。これは10月の活動内容と同様、令和8年度国家予算の編成にあたり、離島の実情と離島の果たす国家的国民的役割を十分に賢察して頂き、関係事業予算の確保につき特段の配慮を求めたものです。
陳情前には、国土交通省の令和8年度離島振興関係政府予算について、国土政策局離島振興課長や海事局内航課長などから概要や最新の情報の説明を受け、上島町に該当する予算情報については資料と共に、それぞれの上島町担当課に提供しています。
12月26日、消防団年末警戒出発式、新年1月3日、二十歳を祝う会、1月5日には松山での年賀交換会へ出席しました。5日から6日にかけては、愛媛県庁や東予地方局・今治支局並びに四国地方整備局・運輸局・財務局等に挨拶回りを行い、本年1年間の要望や協力要請とともに、今後の上島行政に活かせる新たな情報をいただき協議を重ねてまいりました。
1月14日から16日にかけて上京し、各省庁や議員会館等へ昨年の御礼と陳情を実施してまいりました。
特に、新年度の重要施策の説明や、岩城地区医療施設への要望などを行うとともに、新たな情報が収集できましたので、上島町担当課と共有し今後の施策に活かしてまいります。
1月19日から20日にかけて、昨年度に続き、国土交通省 佐々木国土政策局長や浪越離島振興課長、他1名による上島町視察がありました。
今回は、今年度整備された「弓削地区海苔共同加工施設」、離島活性化交付金による支援をいただいている「ゆめしま寮」「さざなみ寮」等に加え、ゆめしま海道、海の駅、魚島小中学校、魚島海水淡水化装置、龍宮園、魚島国保診療所、救急艇等、上島町に無くてはならない施設を視察していただきました。
現場では、各施設の利用者や生産者、移住者、離島留学生等、様々な町民と面談していただき、町民目線での上島町の取り組みや魅力、上島町の現状や課題を知っていただける良い機会になりました。
特に佐々木局長は、各所で大変興味深くご質問され、中でもゆめしま寮での留学生との面談では、「なぜ弓削高校を選んだのか。」「普段何をしているのか。」などの質問に対する留学生のしっかりとした考えや思いに感心されており、離島留学の重要性を現場で感じていただくことができました。
この視察同行を通じて、離島である本町の施策が魅力あるものであることを再認識させていただくとともに、更なる魅力あるまちづくりをしていく必要があると感じました。
1月29日の全員協議会において、フェスパの早期営業開始、岩城診療所の運営開始に係る賃貸借契約等の説明を行い、同日の臨時議会では、一般会計補正予算等5議案が可決されました。
中でも一般会計補正予算では、国から交付された「物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金」を活用し、物価高騰の影響を受けた町民や町内事業者を支援するため1人当たり1万8千円分の生活応援商品券を配布するとともに、子育て世帯への支援としては、国の物価高対応子育て応援手当に上乗せして2万円の給付を行います。
また、農林水産業者へは、経営の安定化や事業継続を図るため、生産性の向上に役立てる機械・設備等の導入に係る、総額2,700万円の支援を実施します。
残念ながら満場一致の賛成とはなりませんでしたが、上島町としては町民の皆さんの物価高騰による負担軽減につながるものと確信しています。
2月2日には因島医師会会長及び因島総合病院院長など、関係者への要望活動を行いました。医師会への統合により医療科目が充実することや、救急患者受け入れへの柔軟な対応など、上島町へのご配慮に感謝を申し上げました。
今後も新たな院長先生や事務局職員等と連絡・協議を重ねながら、上島町民が質の高い医療サービスを効率よく受けられるよう努めてまいります。
2月8日投開票の衆議院議員選挙においては、上島町は県下で一番の投票率となり、唯一投票率が70%を超えました。
上島町は、国政選挙において6回連続の投票率トップであり、国政に関心を持ち続け、日本の未来を決める大切な選挙に、国民の権利を活かし、積極的に参加していただいている町民の皆さんの行動に、心から感謝申し上げます。
今回の選挙結果によって国政が安定し、揺るぎない道を歩んでくれる事を期待しています。
2月12日から13日にかけて全国離島振興協議会と日本離島センターの理事会に出席し、来年度の施策や予算について議決を行いました。
議案の審議以外にも、前年度には無かった「離島の水道事業の維持に関する特別要望書」の内容協議が行われ、本土を上回るスピードの人口減少・少子高齢化の中で、上水道施設の管路老朽化による更新等重い財政負担に対する支援を国に求める要望書を全会一致で確認しました。
2月17日には町村会定期総会、町長議長合同意見交換会、18日には県・市町連携推進本部会議、後期高齢者医療広域連合議会、国保診療施設連絡協議会懇談会が松山で開催されました。
知事や県幹部、20市町長が出席した県・市町連携推進本部会議においては、新規重点連携項目として、
☆人口減少対策
(1)空き家利活用による移住促進
(2)ひめボス宣言事業所認証制度を通じた企業の魅力向上
(3)誰もが安心して産み育ててられる環境整備
☆防災・減災対策
(1)被災者支援連携システムの導入等による被災者支援体制の充実・強化
(2)河川の水難死亡事故ゼロを目指す効果的な連携
☆地位域経済の活性化
(1)官民共創の推進
(2)自然公園を核とした台湾・屏東(ピンドン)県との交流促進
☆デジタル技術の活用
(1)デジタル人材の県内定着
など8項目の協議を行いました。
特に、人口減少対策は上島町にとっても重要施策であるので、「チーム愛媛」の一員として、今後も愛媛県と連携を取りながら進めてまいります。
次に、上島町の令和8年度の一般会計当初予算についてですが、来年度も人件費の増加や物価高騰による影響を大きく受ける状況になっており、予算編成に当たっては、徹底した歳入・歳出の見直しを行うことで、4年ぶりに70億円を下回る予算規模といたしました。
その編成に当たっては、将来的な人口減少対策を進めながら、交流や観光、Dx(デジタル・トランスフォーメーション)や地方創生など、新たな行政課題への対応や将来に渡って持続可能なまちづくりに向けた取組みを行いました。
これらを踏まえ、上島町の一般会計当初予算の総額は68億6,000万円と、前年度に比較して5億8,700万円、7月9日%の減となりました。
特別会計と企業会計を含めた町全体の予算総額については、113億8,800万と、前年度に比較して2億800万円、1月8日%の減となりました。
新規及び重点事業としては、
◎安全で安定した公共交通サービスを提供するため、町有バス車両1台を更新する『町有バス(小型)車両更新事業』
◎人口減少対策として、愛媛県と連携し各種事業に取り組む『えひめ人口減少対策総合交付金事業』
◎上島町唯一の県立高等学校である弓削高等学校の存続へ向け、県外からの留学生を確保するための『弓削高等学校学生寮運営事業』
◎魚島小中学校の存続、及び地域の活性化を図るための『魚島離島留学事業』
◎児童の学習環境及び体育活動環境の改善を図るとともに、災害時の避難所としても活用可能な施設環境を整備する『弓削小学校屋内運動場空調整備事業』
CATV事業会計からは、
◎国の補助事業を活用し、災害に強い施設整備を行うため、CATV施設の主要機器を更新する『ケーブルテレビネットワークの耐災害性強化事業』
魚島船舶事業会計からは、
◎令和9年9月竣工を目指し、魚島航路の新造船を建造する『魚島船舶新造船建造事業』
などを提案しています。
このように、上島町が将来にわたって持続可能な行政運営を行っていくため、新たな財源の確保、事業の見直し、公共施設の統廃合などに取り組んで参ります。
結びに、ミラノ・コルティナ冬季オリンピック大会における日本選手の躍動は日本国民を励まし、勇気と元気、明るい希望をもたらしています。
「積み上げたものが絶対に出る」という出場選手の言葉があったように、中には前回のオリンピック時に実力が発揮できず、心が折れかけ引退も考えた選手が、4年間辛抱と努力を重ねた結果、嬉し涙を流す姿にも感動しました。
今、辛くても積み上げていけば、良い結果につながるのは、町づくりも同じだと思います。
子供達の将来のためにも「先憂後楽」の精神を忘れず、今後も更なる行財政改革を推進するとともに、「アイランド オブ ドリームス」を掲げながら、逆風があろうと前進し続けてまいりますので、ご理解いただきますようよろしくお願い申し上げます。
本日は、条例案8件、補正予算案8件、当初予算案14件、その他4件、計34件の議案を上程しております。
個々の議案につきましてはそれぞれの時点でご説明させていただきますので、よろしくご審議の上、適正な決定を賜りますようお願い申し上げます。
上島町長 上村俊之